カイ・キスク

終戦管理局報告書:第4515号
Name. Ky=kiske
Height 178cm
Weight 58kg
Birthday 11/20
Bloodtype AB
Type French
元聖騎士団団長にして、現在は国際警察機構の重鎮である。身体能力に加え、極めて高いカリスマと知力を併せ持つ模範的人物。
敵に回すことがあれば脅威となりうるが、その規律を重んじる心性故に、制御は容易と考えられる。
現在、当該固体をオリジナルとした、イミテーション・シリーズを製作中。完成の暁には大きな戦力となるだろう。
高い政治的地位を考慮して危険度はBとする。
RiskRating : B

「それでも……正義は必要なのです。」
カイ そこの男、止まりなさい。 一回戦ヴェノム
ヴェノム ん?  
カイ アサシン組織幹部
ヴェノムだな。
 
第一級殺人容疑で
逮捕する。
 
ヴェノム 見れば一人旅の様子。
吼えるのはいいが
後悔するぞ?
 
カイ 正義とは数ではない。
そして、数とは力ではない。
そのことを教えてやろう。
 
スレイヤー ふむ。見事な腕前だ。 二回戦スレイヤー
カイ どなたですか?  
スレイヤー そこで伸びている
男に縁があってな。
 
カイ どなたか知りませんが
彼は犯罪者です。
 
これから当局に
引き渡します。
 
スレイヤー 正義と秩序の体現者という
わけかね?
 
だが上ばかり向いていると
足下をすくわれるぞ?
 
カイ 私を惑わせる
つもりですか?
そうはいきませんよ。
 
スレイヤー 頑固な男だ。
これを見たまえ。
三回戦闇慈
カイ ん、これは……最新の
指名手配書ですね。
 
スレイヤー あぁ。
この増えた名に
見覚えがないかね?
 
カイ これは……。
なぜ、この名前が?
 
スレイヤー 言っただろう。
足下をすくわれると。
 
カイ 待ってください……。
逃げられたか。
 
カイ 御津闇慈さん、ですね。
伝えたいことが
あります。
 
闇慈 ん?
なんだい?
 
カイ あなたは……今、
ジャパニーズとして
指名手配されています。
 
闇慈 見つかっちまったか。
だが、俺もただでは
捕まらないぜ。
 
カイ 待ってください。
そういう意味では……。
 
カイ 意識はありますか? 四回戦梅喧
闇慈 ……まぁ
なんとか。
 
カイ ではまず話を
聞いてください。
 
闇慈 ……わかった。
わかったから、その
刃物をしまってくれ。
 
カイ これは失礼。  
ジャパニーズの脱走が
違法なのは確かですが
今回の手配は異常です。
 
いままで指名手配が
されたこともなかったし
この懸賞額は異常だ。
 
闇慈 ……きなくさい
ってわけだな。
 
カイ 私も原因を
調べてみます。
 
ですから
しばらくは
気をつけて。
 
闇慈 わかった。
そっちもな。
 
カイ ……ふぅ。
悪いことをしたな。
今度は慎重にいかないと。
 
梅喧さん、ですね。
ジャパニーズの。
 
梅喧 ……テメェも、
賞金狙いに来たのか?
見下げた野郎だ!
 
カイ ちがいますっ。
ちょっと……。
 
カイ ……ですから、
ジャパニーズに異常な額の
懸賞金が。
五回戦チップ
梅喧 こちとらとうに承知よ。
うるさいったら
ありゃしねぇ。
 
カイ 調査して
みますので。
 
梅喧 ま、勝手にやんな。
お上の事情なんざ
関係ねぇからな。
 
カイ ご協力
感謝します。
 
カイ ふぅ。予想以上に
手間取ったな。
次は……ここか。
 
チップ=ザナフ。
あなたには
第一級殺人の容疑が……。
 
チップ やんのか
テメェっ!
 
カイ かかっていますが
これは何かの間違いだと……
 
チップ おじけづき
やがったな!
 
カイ いいから話を
聞きなさい。
 
それ以上は
公僕侮辱罪に
なりますよ。
 
チップ 最初から
そう言やいいんだよ。
いくぜっ!
 
カイ ……ですからっ! 六回戦ジャム
指名手配システムに
何者かの作為が
見えているのですっ!
 
チップ ……要するに
テメェんとこの
不始末じゃねぇか。
 
カイ それは……
お詫びします。
しかし、なぜあなたが……。
 
チップ 知るかよっ。  
カイ 失礼しました。
ご協力を
感謝します。
 
カイ もしもし、
少しお話を……。
 
ジャム アイヤー!
アナタ放火魔アルネ!
 
カイ はい?
放火魔?
 
ジャム その制服、
あの時
確かに見たアルヨ!
 
のこのこ
出てくるとは
いい度胸アル!
 
覚悟するアル!  
カイ ……神よ。
これもあなたの
与え給うた試練ですか!
 
ジャム 放火魔じゃなかった
アルカ?
七回戦ジョニー
それはすまないことを
したアル。
 
カイ いえ…いいんですよ、もう。
とにかく、そういうわけで
気をつけてください。
 
カイ ……ジャパニーズはいいとして
あの二人の共通点は……
何だ?
 
まぁいい。
これが手配書の最後だ。
 
ジェリーフィッシュ団の
メイ。
 
ジョニー うちのお姫様に
何か用かな?
 
カイ ええ。
ここ数日で、
 
あなた方への
懸賞額が十倍に
なっています。
 
ジョニー それで?  
カイ この裏には
何かの陰謀が……。
 
ジョニー 団のことは
団で処理する。
 
陰謀があってもなくても
アンタとは
敵同士だからな。
 
カイ ちがいありませんね。
ならば、腕尽くで
聞くまでです。
 
ジョニー よく言った。  
カイ あなたほどの男が
ここまで本気に
なるのは……。
ED
ジョニー その先は
言わないほうが
いいぜ。
 
カイ では、これは
独り言です。
 
ジャパニーズの
保護政策は
元から反対でしたが……。
 
これではっきりしました。  
保護という題目で、
誰かがジャパニーズを
集めている。
 
いずれよからぬ
目的でしょう。
 
ジョニー 警察機構を顎で
あやつるやつらだ。
 
俺達は外から
そいつを潰す。
 
カイ では私は中から
追いつめることに
しましょう。
 
ジョニー そして俺達は
ここで会わなかった。
 
カイ 早くこのごたごたを
片づけます。
 
そうすれば
あなたたちを
逮捕できますから。
 
ジョニー ああ、捕まえられる
もんならな。
 
カイ 憎むべき輩が身内にいて
敬うべき友が敵である、か。
 
……ときおり聖戦が
懐かしくなるな。
 
善悪の狭間を知る前の、
あの頃が……。
 
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prezented by Akasa Rira 2002